電気主任技術者とは?資格試験は難しい?CBT方式導入電験3種!
こんにちは、若葉です。
今回は、国家資格「電気主任技術者」資格試験の概要についてご紹介します!
私はインフラエンジニアとして、通信や配信ネットワーク設備の構築・維持運用管理などを行っています。10年以上前に第三種電気主任技術者試験に合格して免状をもっておりますが、主業務は配信ネットワーク設備維持管理のため自家用電気工作物などの保安業務は保安協会に委託しています。
24時間365日止めることができないネットワーク設備などは電気がなければ動きません。
動画とか見てて止まっちゃったら困るもんね……
保安業務は委託していますが、電気主任技術者資格はとても重要な資格で学んだ知識は日々の業務でとても役に立っています。
そんな電気主任技術者資格試験について、体験談などを交えながらご紹介したいと思います!
※この記事の情報は令和5年(2023年)5月時点の記事になります。詳細は一般財団法人電気技術者試験センターのホームぺージでご確認ください。
この記事は以下のような人におススメです!
・電気主任技術者について知りたい方
・電気主任技術者資格試験の概要について知りたい方
この記事を読むと「電気主任技術者」や「電気主任技術者資格試験の概要」について知ることができます。
電気主任技術者の方は、とても頼れる方でいつも助けられてます。
とてもカッコよくて私が資格所有しているのが恥ずかしいくらい……
そんなカッコいい電気主任技術者にあなたもなりたくなりますよ!
それでは、どうぞ!
電気主任技術者とは
電気主任技術者は、事業用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安を監督する技術者です。事業場の規模によって「第一種」「第二種」「第三種」の電気主任技術者を選任しなければなりません。
うーん……
少し難しくて分からない……
発電所や変電所、工場やオフィスビルなどの電気設備の工事をするときや、運用中の設備を安全な状態に保つ監督をする人のことだよ!
電気主任技術者ってどういうお仕事するの?
電気主任技術者の仕事内容はたくさんありますが、大きく分けて次のようなことを行います。
- 電気設備の点検作業
- 電気設備の故障対応作業
- 電気設備の清掃作業
点検作業は「電圧や電流の測定・確認」や「絶縁抵抗の測定」「非常用発電機の始動試験」「各種点検」などを月次や年次で計画的におこないます。
私が運用管理している電気設備でも毎回厳しくチェックをしています。ネットワーク機器などは停電時でも設備の運用に支障があってはならないため、非常用発電機や無停電電源装置など遠隔始動試験等の機械的な点検だけでなく、発電機の燃料やバッテリーの劣化具合など細かくチェックを行っています。
落雷シーズンなどは毎回ハラハラしてます……電気設備のお仕事に携わっている方はこの気持ちがきっと分かります!
そんな時、最も頼れる方が「電気主任技術者」の方です!!
とってもカッコいいお仕事です!日々の保安業務、本当にお疲れ様です!!
電気主任技術者の方ってすごいんだね!
いつも安全に電気が使えるのはしっかり点検しているからだね!
電気主任技術者の資格種類
電気主任技術者の資格は、取り扱うことができる電圧によって次の3種類があります。
- 第一種
- すべての事業用電気工作物
- 第二種
- 電圧が17万ボルト未満の事業用電気工作物
- 第三種
- 電圧が5万ボルト未満の事業用電気工作物(出力5千キロワット以上の発電所をの除く)
事業用電気工作物というのは、一般用電気工作物(一般住宅や小規模な店舗、小規模な太陽光発電などの600V以下)以外の電気工作物のことをいうよ!
電気主任技術者になるには?
電気主任技術者になるには、次の2つの方法があります。
- 試験を受ける方法
- 学歴と実務経験の条件をクリアして認定申請を行う方法
学歴や実務経験は細かく分類されています。この記事では試験について説明させていただきます!
試験を受ける方法は、実務経験や学歴などは関係なく誰でも受験できる国家資格だよ!
電気主任技術者資格取得のメリット
電気主任技術者資格取得のメリットはたくさんありますが、一部のメリットを紹介します。
- 電気工作物の管理ができる(さまざまな業界で活躍できる)
- 電気のスペシャリストであることの証明になる
- 就職や転職に有利
電気主任技術者は、将来的に人材不足になることが懸念されています。
資格はずっと自分のスキルを証明できますし、就職や転職など電気主任技術者を募集しているのは年齢など関係なくとても多いです。
資格取得後も実務など経験することは大事なことですが、学んだ知識や努力したことは必ず自分の基礎になりますので、ぜひ資格取得を目指してみることはおススメです!
電気主任技術者試験
電気主任技術者資格は「電験(でんけん)」とも呼ばれて電気設備業界では登竜門として有名な資格です。
資格の難易度はとても高く、資格種類の中では入門である第三種電気主任技術者資格でも合格するには1,000時間程度の勉強時間が必要と言われています。
ちなみに私は全くの初心者独学で毎日1時間程度勉強を行った結果、3年間かかってしまいました……電気の基礎がすでに分かっている方や、実務で携わっている方などはもっと短時間で合格することも可能です。
私のような初心者や畑違いの方は、通信教育や講習会などに参加することをおススメします!
1つ胸を張っていえることは「苦労で大変でしたけど、この資格を取って本当に良かった!」と思います。
それでは、電気主任技術者資格試験について説明します!
試験方法
試験方法と試験日程について説明します。
なんと!令和5年度から第三種電気主任技術者試験はパソコンを用いて行う「CBT方式」で受験が可能になりました!
CBT方式だとどんなメリットがあるの?
全国の約200箇所で試験を受けられるんだ!
近くの試験会場で受けられるよ
従来通りの筆記方式(マークシート)も選択することができるよ
マウスを使ってパソコン操作は慣れないかもだからね!
CBT方式で受けられるようになったことは、本当に良いことだと思います!
私が受験した10年以上前は、1年に1度で近くに試験会場が無かったため、東京へ前日から泊まって……受けやすいと受験勉強に集中できますね!
資格種別 | 試験方法 |
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第一種、第二種 | 一次試験[マークシート] 二次試験[記述] |
第三種 | [マークシート]または[CBT方式」 |
試験日程
第一種と第二種は1年に1回になります。
第三種は上期試験と下期試験の年2回試験があり、令和5年度からCBT方式での試験も始まります。
第一種、第二種 | 日程 |
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(申込)インターネット・書面 | 5月中旬~6月上旬 |
一次試験 | 8月中旬(土曜日) |
二次試験 | 11月中旬(日曜日) |
第三種 | 日程 |
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(申込)インターネット・書面 | 上期:5月中旬~6月上旬 下期:11月中旬~11月下旬 |
CBT方式の試験日 | 上期:7月上旬~7月下旬 下期:翌2月上旬~2月下旬 |
筆記マークシート方式の試験日 | 上期:8月中旬(日曜日) 下期:翌3月下旬(日曜日) |
CBT方式を希望する場合は、受験申込後に指定した会場の会場申込期間内に別途CBT会場申込手続きをする必要もあります!
申込方法
試験の申込から免状交付までの詳細確認は一般財団法人電気技術者試験センターでご確認いただけます!
受験案内や申込方法について詳しく書かれていますので、ご確認ください。
また、過去試験問題や回答もあります!
試験を受けて見ようかな?と考えている方は、どんな試験問題なのか見てみることもおススメですよ!
私も見てみたら受験勉強していた記憶が蘇ってきました。資格取得後に実務で携わってきたおかけで今でもしっかり理解できてます!
受験手数料
資格種類ごとの受験手数料は、「インターネットによる申込」と「書面による申込」によって違います。インターネットによる申込の方がお得ですよ!
資格種別 | 受験手数料 |
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第一種、第二種[インターネット申込] | 13,800円 |
第一種、第二種[書面申込] | 14,200円 |
第三種[インターネット申込] | 7,700円 |
第三種[書面申込] | 8,100円 |
試験地
- 第一種、第二種…全国10試験地
- 第三種…各都道府県(CBT方式は約200箇所)
まとめ
「電気主任技術者について」と「電気主任技術者資格試験の概要」について紹介いたしました。
第三種電気主任技術者試験は、令和5年からCBT方式が導入されることもあり更に受験しやすくなりました!
難易度が高い試験ですが、日々の電気設備の安全を守っているとても責任感があるお仕事です。
ぜひ資格取得を目指してみることをおススメします!
次回は電気主任技術者資格の中でも受験する方が多い「第三種電気主任技術者資格」試験について詳しく紹介します。
読んでいただいてありがとうございます!
新しく何かをはじめようとしているあなたを応援します。
それでは、若葉でした。