CBT方式で受験できる電験三種!資格試験の内容や難易度は?
こんにちは、若葉です。
「電気主任技術者」と「電気主任技術者試験の概要」について下記記事で紹介しています。
今回は、電気主任技術者試験の中でも登竜門である「第三種電気主任技術者試験:電験3種」について紹介をしたいと思います!
令和5年度から新しく「CBT方式」での試験実施が始まります。
全国の約200箇所のCBT試験会場で実施予定なんだよね!
受験がしやすくなるCBT方式の試験ですが、今までの筆記マークシート方式でも受験できますので、パソコンやマウスを使っての操作が慣れない方はCBT方式で申請なしを選択することも可能ですよ!
※この記事の情報は令和5年(2023年)5月時点の記事になります。詳細は一般財団法人電気技術者試験センターのホームぺージでご確認ください。
この記事は以下のような人におススメです!
・第三種電気主任技術者試験について知りたい方
・第三種電気主任技術者試験を受験したい方
この記事を読めば「第三種電気主任技術者試験」について分かります!
難易度が高い資格ですが、その分試験に合格して免状をGETできた時はとても嬉しいですよ!
私も免状を取得して、その後の業務でとても役に立っています。本当に頑張って受験をして合格して良かったと思います。そんな第三種電気主任技術者試験にあなたもぜひ挑戦してほしいです!
それでは、どうぞ!
第三種電気主任技術者
第三種電気主任技術者とは、電圧が5万ボルト未満の事業用電気工作物(出力5千キロワット以上の発電所を除く)の工事、維持及び運用の保安を監督することができます。
事業用電気工作物とは、一般用電気工作物(一般住宅や小規模な店舗、小規模な太陽光発電などの600V以下)以外の電気工作物のことを言います。発電所、変電所などの大型の施設からオフィスビルや工場などいろいろな場所で電気工作物があります。
第三種電気主任技術者になる方法
電気主任技術者になるには、次の2つの方法があります。
- 試験を受ける方法
- 学歴と実務経験の条件をクリアして認定申請を行う方法
学歴や実務経験は細かく分類されています。この記事では試験について説明させていただきます!
試験を受ける方法は実務経験や学歴などは関係なく誰でも受験できます。さらに令和5年度からはCBT方式でも試験を受けられるため、受けやすくなりました。
第三種電気主任技術者試験:電験三種
電気主任技術者資格は「電験(でんけん)」とも呼ばれて電気設備業界では登竜門として有名な資格です。それでは、詳しく紹介します。
電験三種試験の概要
試験は2022年度(令和4年度)からそれまで年1回の試験が年2回(上期・下期)になりました。更に2023年度(令和5年度)からはCBT方式で受けることができるようになるなど、とても受験しやすくなりました。
試験方法 | [筆記マークシート]または[CBT方式」 |
申込方法 | インターネット申込または書面 |
申込受付期間 | 上期:5月中旬~6月上旬 下期:11月中旬~11月下旬 |
試験実施日(CBT方式) | 上期:7月上旬~7月下旬 下期:翌2月上旬~2月下旬 |
試験実施日(筆記マークシート) | 上期:8月中旬(日曜日) 下期:翌3月下旬(日曜日) |
受験手数料(インターネット申込の場合) | 7,700円 |
受験手数料(書面申込の場合) | 8,100円 |
令和5年度の試験日程は次になります。(2023年5月時点の情報です)
- 申込受付期間
- 令和5年5月15日(月)~6月1日(木)
- 書面は郵便局の消印有効
- インターネットは初日10:00~最終日17:00まで
- CBT方式試験実施日
- 令和5年7月6日(木)~7月30日(日)
- 筆記マークシート方式
- 令和5年8月20日(日)
- 申込受付期間
- 令和5年11月13日(月)~11月30日(木)
- 書面は郵便局の消印有効
- インターネットは初日10:00~最終日17:00まで
- CBT方式試験実施日
- 令和6年2月1日(木)~2月25日(日)
- 筆記マークシート方式
- 令和6年3月24日(日)
電験三種の試験科目と範囲
電験三種の試験科目は4科目あります。
- 理論(90分)
-
電気理論、電子理論、電気計測および電子計測など
- 電力(90分)
-
発電所、変電所の設計や運転、送電・配電線路(屋内配線含む)の設計、運用、電気材料など
- 機械(90分)
-
電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクスや電力システムに関する情報伝送・処理など
- 法規(65分)
-
電気法規(保安に関するものに限る)、電気施設管理など
たくさんあるね……
全部勉強するのは大変だよ
試験は科目ごとに合否が決定されるよ!
1科目でも合格すると「科目合格」となる制度もあるよ
電験三種の科目別合格制度(科目合格留保制度)
試験は科目ごとに合否が採決されます。
4科目全てに合格すると「第三種電気主任技術者試験」が合格となり、免状交付申請ができるようになります!
4科目のうち、一部の科目だけ合格した場合には「科目合格」となり、最初に合格した試験以降でその申請より最大で連続して「5回」まで科目合格した試験が免除されます。
私が受験した10数年前は、1年に1回の試験でその申請より3回まで科目合格できました。ちなみに私は最初の試験で「法規」、2回目で「機械」、3回目で「理論」と「電力」を合格して何とか免状を申請することができました……
科目合格制度は良いね!
科目ごとに集中できる
受験する方もいろいろな方がいますので、自分のペースに合った受験勉強を進めることが良いと思います。
1科目ごとしっかり理解を深めてから科目合格を狙って積み重ねても良いですし、4科目全て一発合格する勉強方法でも良いです。私は一発合格目指して最初の受験をしましたけど、法規以外は惨敗……2回目は「理論」「電力」があと1問正解ならばと、とても悔しい思いをしました。
過去問題や受験を行ってみると試験時間がとても短いと実感します。
理解が深まっていても、計算問題など時間配分もできなければならないため、5回の科目合格制度を上手に使うことも必要だと思いますよ!
電験三種の合格基準
電験三種の合格基準は、合格発表時に公表されます。
え?決まってないの??
目安としては、各科目ともに「60点以上」ですが、試験が難しい場合は合格点が引き下げられることもあります!
私が受験した時も、60点より合格点が引き下げられた科目がありました。しかし、引き下げられることを最初から狙って60点目指す勉強スタイルだと、私の1回目のように全く歯が立たないという状態になります。
個人的なアドバイスとしては、「80点」程度を目指して受験勉強を行うことがありかなと思います。
100点を目指さないの?
もちろん100点を目指すことは大切だと思います!
しかし、範囲も広く試験時間も短いため全てを完璧に行おうとすると、なかなか難しいです。
試験に合格して免状取得ができることは、電気主任技術者として最低限の知識があることの保障が得られます。実務を行っていると更に知識や経験が得られて不足している知識の補完ができますよ!
電験三種の合格率(参考)
直近5年間のおおよその平均はこちらになります。
- 申込者数…約5万人
- 受験者数…約4万人
- 合格者数…約4千人
- 科目別合格者数…約1.2万人
試験の合格率は約10%、科目別合格率は約30%です。
10%しか合格しないのかぁ……
難しいなぁ……
難しい試験ですが、その分資格取得できたらメリットも多いですよ!
資格の難易度はとても高く、資格種類の中では入門である第三種電気主任技術者資格でも合格するには1,000時間程度の勉強時間が必要と言われています。
私は全くの初心者独学で毎日1時間程度勉強を行った結果、3年間かかってしまいました……電気の基礎がすでに分かっている方や、実務で携わっている方などはもっと短時間で合格することも可能です。
私のような初心者や畑違いの方は、通信教育や講習会などに参加することをおススメします!
電験三種試験の申込
申込や資格取得の流れ受験案内などは、試験実施機関の一般財団法人電気技術者試験センターのホームページでご確認いただけます。
過去問題や回答なども載っていますので受験を検討している方は、ぜひ確認してみてくださいね!
まとめ
第三種電気主任技術者:電験三種の試験内容や難易度について紹介しました。
勉強する範囲が広く合格率も10%程度と難しい試験ですが、電気主任技術者はとても責任がある仕事で日々の電気の保安を監督するためには必要な知識です。そのため電気主任技術者になればスペシャリストとしての社会的な地位も高く、就職や転職にも有利になるなどメリットがとても大きな資格です。
上期・下期の1年2回受験できることや、令和5年度からCBT方式でも受験可能となることなど受験しやすくなりました。
今後もますます注目される資格です。
ぜひ受験してみることをおすすめしますよ!
受験勉強を始めるとモチベーションが保てない時があります。
そんな時は、次の記事を読んでみてくださいね!
読んでいただいてありがとうございます!
新しく何かをはじめようとしているあなたを応援します。
それでは、若葉でした。