インフラエンジニアとは?わかりやすく解説!年収やキャリアパスは?
「インフラ」とはインフラストラクチャー(Infrastructure)の略で、人々の生活を支える基盤や基盤構造という意味です。
電気・水道・ガスなど生活の欠かせない基盤のイメージをすると分かりやすいですね。
インターネット通信などのIT分野の基盤を支えている人がインフラエンジニアです!
そうなんだ!あんまり聞いたことないかも?
システムエンジニアなら知ってるよ!
そうなんです。IT分野のエンジニアとしては「SE:システムエンジニア」を思い浮かべる方が多いですよね。IT分野にはいろいろなエンジニアがいますが、インフラエンジニアの仕事がなければ、IT分野は成り立ちません。
今回は、そんなインフラエンジニアについて分かりやすく紹介します!
インフラエンジニアのこんなことを紹介します
・種類や業務内容
・スキルアップ
・キャリアパス
・年収や将来性
・未経験でもなれる?
この記事を読み終わったとき、インフラエンジニアをもっと知りたくなりますよ!
インフラエンジニアの種類
インフラエンジニアは大きく分けて2種類のエンジニアに区分できます。
さらに、同じIT分野の他のエンジニアとの違いも説明します!
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアとは、サーバー設計や構築、設定など運用業務全般を行う仕事です。
サーバーにはWeb、データベース、ファイルサーバーなどの種類があり、OSなど要望する構成のスペックや費用、最適な構成で設定をする幅広い知識が要求されます。
最近は仮想化・クラウドなど費用対効果や、セキュリティ面を検討する必要があり、とてもやりがいのあるエンジニアです。
ネットワークエンジニア
コンピュータやサーバー、スイッチなどのネットワーク機器の選定などネットワーク機器全体の設計や構成を構築するエンジニアです。
私はインフラエンジニアの中で、主にネットワークエンジニアも担当していますが、セキュリティ面やスイッチの選定はいつも悩みます。
ある程度理想形はあるのですが、費用面や信頼性、保守設備の手に入りやすさなど、いろいろなことを検討しながら最適なネットワーク構成を提案しています。2022年は海外のスイッチが納期1年以上かかってしまうなど、とても苦労しました……
サーバーエンジニアとネットワークエンジニアがインフラエンジニアって言うんだね!
システムエンジニア、開発エンジニア
インフラエンジニアがIT分野の基盤となるサーバーやネットワークなどのハードウェアなどを設計構築するのに対して、ソフトウェアやアプリケーションなどソフトウェアの設計開発を行うのが、システムエンジニアや開発エンジニアです。
システムの企画や要件から詳細設計までを「上流工程」といい、プログラミングやテストなど開発から納品まで「下流工程」と言います。
上流工程や下流工程のお話は別の記事で紹介します!いろいろ悩みがありますよ……
IT分野っていろんなエンジニアがいるんだ……
インフラエンジニアの業務内容は?
インフラエンジニアとは、どういうエンジニアのことなのか何となく分かりましたか?
それでは、インフランジニアはどんな業務を行うのか説明します。
インフラエンジニアには、主に3つの業務があります。
それでは、1つずつ説明します。
インフラエンジニアの設計業務
まずは「要件定義」と言って、お客様がどういうシステムを求めているのかをヒアリングして設計書に落とし込みます。
その後、「基本設計」や「詳細設計」など要件定義に基づき、詳しく設計します。
費用や信頼性・拡張性などを考慮しながら最適なネットワークを提案する。
インフラエンジニアの腕の見せ所であり、非常に重要な業務です。
確かに設計がしっかりしていないと構築できないもんね
構築
実際にサーバーやスイッチを設置したり、設定・テストを実施します。
最近はクラウド化が進んできたこともあり、サーバーの設置などは減りつつありますが、セキュリティなど必要な知識は日々進化していますので、インフラエンジニアは常に新しい技術を取り入れて検証したりします。
構築最終工程の「テスト」が非常に重要です。
いろいろなことを想定して、テストを綿密に計画実行しなければなりません。
テストで設定とか見落としちゃうと想定外のトラブルになりそう
運用・保守
システムが一度稼働すると24時間365日安定稼働をさせる必要があります。
大規模ネットワークであれば、NOC(ネットワークオペレーションセンター)という部署が大画面のモニターを見ながら常に監視を行っています。
トラフィックの監視、稼働状態監視、システムのアップデート対応など、行う作業はたくさんあります。
私もNOCと連携を取りつつ、24時間365日システム障害が発生した場合、遠隔や駆けつけて対応をしています。
インフラというだけあってIT分野の基盤だもんね
ずっと監視したり保守したりとても大変……
インフラエンジニアは未経験でもなれる?求められるスキルは?
サーバーやネットワーク機器などの知識があるに越したことは無いですが、未経験でも大丈夫です!
実際に私は、もとは音響や映像のクリエイターでした。
配信業務などを行っていくにつれてネットワークの知識が必要となり、現在はインフラエンジニアがメイン業務になっています。
求められるスキルや資格は?
未経験でもインフラエンジニアとしてスタートすることは可能ですが、学ぶことは非常に多いです。
資格がなくてもインフラエンジニアとして仕事をすることは可能ですが、業務を行っていくとスキルの確認や勉強のために資格取得を目指すようになります。
基本情報技術者試験/応用情報技術者試験
未経験の方は、IT分野の最低限の知識を取得するためにおススメな国家資格です。
CCNA/CCNP
ネットワーク機器の大手企業Cisco社が実施している資格です。
ネットワークエンジニアの基本的なスキルが得られます。
LPIC/LinuC
LPIC/LinuCはLinux技術者の資格、サーバーのOSはLinuxが多いためサーバーエンジニアとしては資格を取得することでスキルアップが目指せます。
AWS認定資格
AWS認定資格はAmazon Web Serviceというクラウドサーバーの技術的な認定資格です。
AWSは料金が分かりやすく、高機能で拡張性が高いことなど需要が多いです。
そのほかにもたくさん資格がありますが、インフラエンジニアとしての業務内容によりスキルや資格も変わります。
わぁ~、資格がたくさんだ!
勉強すること多くて大変そう……
スキルアップもできるし、とってもやりがいありますよ!
インフラエンジニアのキャリアパス、将来性や年収は?
クラウドサービスが普及するにつれて、インフラエンジニアとしての仕事はネットワーク・サーバーエンジニアに区分されず幅広い知識が必要になっています。
DX(デジタルトランスフォーメーション)化も進み、インフラエンジニアとしての需要と将来性はさらに高まっています。
AIが普及してもIT基盤は必須で、インフラエンジニアが不足しています!
キャリアパス
インフラエンジニアとしてキャリアパスは大きく3つあります。
どれもとってもやりがいがありそうです!
1つずつ説明します。
スペシャリストになる
インフラエンジニアとしての知識やスキルを最大限に活かしたい人は、スペシャリストになる道もあります。
より専門性が高く、日々進化するネットワークやサーバー構成を追及することも面白そうです。
プロジェクトマネージャーになる
インフラエンジニアとして経験をすると、大規模ネットワークなどチームで取り組むことも多くなってきます。
スペシャリストとして技術を追及するのも楽しいですが、マネージャーになってリーダーシップを発揮しながらプロジェクトを成功させる楽しさもあります。
ITコンサルタントになる
現場を率いてきてスキルやリーダーシップを取る道もありますが、インフラエンジニアとして知識や経験を用いたアドバイザー、コンサルタントとしてIT戦略や経営戦略を提案する道もあります。
IT分野は技術進歩が早いため、常に新しいことにアンテナを張ってお客様がもとめる最適な提案ができるスキルも必要ですが、やりがいはとてもあります。
すごい!!
どの道に進んでもカッコいいね!
将来性や年収は?
IT分野は今後ますます重要になり、インフラエンジニアのスキルの幅が広くなります。
IT人材はまだまだ不足しており、その中でもインフラエンジニアはとても不足しており今後需要はさらに高まります。
インフラエンジニアの平均年収は求人ボックス給与ナビ(2023年5月8日調べ)によると、正社員で546万円であり、日本の平均年収に比べると高い傾向にあります。
キャリアアップをしていくと、年収1,000万円以上に達することも不可能ではありません。
インフラエンジニアになるには?
インフラエンジニアは人材不足であるため、未経験でもなることが可能ですが事前にある程度知識を取得しておくと入社後の理解度が早まります。
IT系の資格をスクールや独学で取得することもおススメです。
ネットワークの入門など基礎的なことを知ってみたいと思っている方は【オンスク.JP】
未経験や第二新卒理系の方は
IT分野のエンジニアを経験者でキャリアアップを考えている方は、有名なIT転職エージェントの
事前に勉強してみて適正あるか確認するのもありだね!
まとめ
インフラエンジニアの種類や仕事内容、将来性などを紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
将来性やキャリアパスなど、覚えることは多いですがインフラエンジニアは需要が高くとてもおススメなお仕事です。本当におススメしたい……というかインフラエンジニアは人員不足で私も含めて仲間と人材をとても必要としています!
ぜひ、インフラエンジニアに興味を持って欲しいです。この業界で共に働きましょう!
読んでいただいてありがとうございます!
新しく何かをはじめようとしているあなたを応援します。
最後に、資格のおススメな本など紹介しておきます。
それでは、インフラエンジニアの若葉でした。